今回は人間い200余りあるといわれている骨の中でも、まぁ~まぁ~メジャーな骨になっているのですが、意外とどんな役割があるか知られていない骨である”肋骨“を紹介してみます。
”肋骨“って
いわゆる”あばら骨“”と呼ばれることが多いかと思う”肋骨“なんですが、片側12本ありまして全部で24本あります。けっこう多いんだなと思う方もいるかもしれませんね!!
上の図を見ていただければ解るように、背中側の胸椎から脇に沿って前側に回り込むように胸の真ん中にある”胸骨“に向って付着していきます。
ですが、すべての”肋骨“が”胸骨“に付着しているわけではなく、”肋骨“の上から1~10番までは”胸骨“に付着していますが、それより下の11~12番は背中側は胸椎に付着していますが前側の”胸骨“には付着していないので宙ぶらりんな状態になりすごく不安定な”肋骨“になってきています。
ちなみに、11~12番は”浮遊肋骨“といわれており、セキ・くしゃみなどが原因で、けっこう簡単に折れてしまうので気をつけないといけないんですけどね!!
”肋骨“の役割
”肋骨“なんて、ただあるだけでさほど大きな役割なんてないと思われがちですが、ちゃんとあるんですよ大事な役割が!!
内臓を保護する
片側に12本もあり身体全体では24本もある”肋骨“の一番の役割はといいますと、内臓を外部からの衝撃から保護することになってきます。
人間をはじめ動物なんてものは内臓にダメージを与えられると死に直結することが多くなると思います。たしかに手や足の骨が折れたとしても早々死に直結することはないでしょうし、交通事故などで内臓破裂なんて聞くと・・・。という感じで、”肋骨“は内臓をぐるっと囲い込むようにして保護しているわけです。
ですから、すべての生き物には”肋骨“はあります。しかし、哺乳類だけは腹部には”肋骨“が存在しません。このことについてはイロイロな説があリます。「乳児が乳をとる時の体位の自由度を高めるため」ともいわれていますが、ホントのところはまだ解明されていません・・・。
呼吸をしやすくする
まずは意外に知られていないことなんですが、人間の呼吸には脊椎の動きに大きく関係してきます。
それを踏まえて、”肋骨“との関節がある胸椎の可動域は他の脊椎の部分に比べても著しく狭くなってしまいます。となると”肋骨自体“の動きも小さなものになってきてしまうのですが、この些細で小さな可動域の”肋骨“があるために人間の呼吸はスムーズに行うことが出来ています。
”肋骨“が動かないと呼吸も間々なりませんし、深呼吸を行うなんてことも不可能になってきます。
みなさんの知らないところでも”肋骨“はしっかりと働いてくれているんですよ!!
人間の身体の中には不必要のものなんて一つもない
ただ、厄介なことに”肋骨“は簡単に折れます・・・。最初のところでも紹介したように”みぞおち“あたりにある宙ぶらりんの”浮遊肋骨“は簡単に折れます・・・。
実際にボクも何年か前にセキのしすぎで”肋骨“を折りましたから・・・。
セキが治ってないのに”肋骨“が折れているってことは、セキするたびに激痛が走るということなんですよ・・・。1ヶ月は酷い目にあいました・・・。
みなさんも、セキ・くしゃみ等をするときはちょっと構えてしないと折れますよ”肋骨“が・・・。