開業して14年の技術は伊達ではないですよ!若い方が劣るわけではありませんが、経験だけは時間がかかります!!
そう思う人が大半だと思います。そうそう靭帯なんかに興味がある方なんていませんからね! ですが、今回はこの”腸腰靱帯“のことになりますのでよろしくお願いします。
まず、”腸腰靱帯“がどこにあるかというと、上の図は腰から骨盤まわりを前から見た図になるのですが、薄い緑で示したものが”腸腰靱帯“になりまして、腰椎と骨盤でいう腸骨を結んでいる靭帯になってきます。
靭帯なりますので筋肉のように伸び縮みはほとんどしません。
”腸腰靱帯“の一番の働き
腰まわりの関節の安定化
ちょっと話はそれますが、「ちいさな横綱」の愛称で呼ばれた「千代の富士」は先天的に左肩関節が脱臼しやすいという問題を抱えていました。で、幾度となく脱臼を繰り返すうちに肩まわりの靭帯が伸びてしまい、今まで以上に脱臼しやすくなり非常に苦しんだ時期もあったそうです。
ですが、その脱臼癖を肩まわりの筋肉を強化することで肩関節を安定化を図ることができ脱臼しにくい身体を造っていったそうです。ちなみにその筋肉はローテータカフ筋になると思われます。
それでもって、”腸腰靱帯“の特徴なんですが、この”腸腰靱帯“は人間が二足歩行になって立つためには絶対に必要となってくる靭帯になってきます。
それは、なぜかといいますと!
哺乳類の骨格は基本同じで”頚椎7・胸椎12・腰椎5“になってきます。これはどんな哺乳類の動物は同じで、キリンなんかは首が長いですけど、頚椎は7つなんです!!
そんなことはさておき、骨格が同じということは筋肉なども良く似た感じになるのですが、この”腸腰靱帯“があるの動物は人間だけらしいんですよ!!
他の動物には同じ場所に靭帯ではなく、もっとしなやかに伸縮する筋肉があります。
ではなぜ、人間だけが筋肉ではなく靭帯なの?
腰まわりの動きを良くしようとするなら、伸縮性がある筋肉のほうが靭帯よりも可動域が出るような気がするんですがね。
人間は二足で歩くから
他にも二足歩行する動物はカンガルーなんかもいますし、犬なんかも常時ではないですが二足歩行することはあります。が、直立での二足歩行となると人間だけで他の動物で出来るものはありません。
直立での二足歩行するということは、腰はまっすぐに伸びてないと歩行するには困難になります。なので、筋肉よりも靭帯のほうが腰の関節の安定感が出せるためだといわれています。
なるほどです!!
ということは、”腸腰靱帯“は四足歩行から二足歩行するために人間が筋肉から靭帯に進化させたらしいのですよ。
ちなみに昔の話になるのですが、この”腸腰靱帯“が存在したゴリラがいたという話を聞いたことがありますけど、どうもこの話は信憑性にかけますわ。