ヘルニア、ヘルニアって巷では言いますけど、腰よりも首のヘルニアのが数倍も厄介で怖いんです・・・。
今回紹介する男性は、最近になって左腕が置き所がないというほどに”腕の痛み・違和感“が出てきて困っているということです。
”腕の痛み“となりますと、単純に腕の筋肉が使いすぎでの疲労の蓄積が原因になり痛んでくることは当たり前で多くあるのですが、今回の男性のように腕の置き所がないような痛みの場合は、ちょっと他の原因が考えられてきます。
- トリガーポイントからの関連痛
- 神経障害
トリガーポイントからの関連痛で腕の症状を出してくることでいえば、結構多くの例が”ローテーターカフ筋“のトリガーポイントが原因になって腕への痛み・関連痛を発生させてくることです。
参照:http://www.triggerpoint.nagoya/
上の図は背中のにある”棘下筋“のトリガーポイントからの関連痛の領域になってきます。背中というか肩甲骨〜腕の付け根に付着している筋肉なんですが、関連痛に関して言えば腕に症状を出してくることが特徴になってきます。
もちろんのことなのですが、腕の筋肉のトリガーポイントからの関連痛もあります。
基本トリガーポイントの関連痛は通常の筋肉が緊張して出しているような痛みとは違い、芯にくるというかホント嫌な痛みになってくることが多いです。
それで、こちらの男性の腕の痛みは結論からいいますと神経障害で”頚椎ヘルニア“が原因で腕に痛みが発生していました。
イロイロなチェックから施術に進んでいくと首の動きに連動して腕への痛みに変化が出ていたので、首まわりが今回の症状に大きく関係しているのではないかと・・・、この時点でも”頚椎ヘルニア“が怪しくなっていました。
首まわりから気になるところの筋肉・関節の動きとバランスを取っていくと腕の痛みの軽減は診られたのですが、やはり”頚椎ヘルニア“が心配でしたので一度レントゲン・MRI等の検査をお願いしました。
で、後日お越しいただいたときに”頚椎ヘルニア“だったとお話を頂きました。
”頚椎ヘルニア“はホント始末が悪くになり”腰椎ヘルニア“と比べてもかなり厄介なものなってきます。
”腰椎ヘルニア“の症状は腰から下に現れ、とくに足に出るのが特徴になりますが、”頚椎ヘルニア“の場合は首から下に症状を出してきます。ということは腕にも足にも痛みが出る可能性があるということでホント怖いです・・・。
で、こちらの男性は検査の結果で”頸椎ヘルニア“と診断されたのですが、現状は軽度なのでさほどリハビリーがあるわけでもなく、お薬だけで経過を見ていくということです。
となると、疲れが引き金になりウデへの痛みが発生してきていると思われますので首・肩の緊張感を定期的にメンテナンスすることが必要になりそうです。
このように”首の痛み“はなくても”頚椎ヘルニア“なんてことも少なくないので注意が必要ですね!!