神経的な症状は「違和感→シビレ→痛み→筋力低下」というように深刻度が増してきます。しかも、放っておくと後遺症が残ることもあるので気を付けないといけないです!!
神経的な症状も”首・腰・ヒジ・ヒザ“などの痛みや違和感と同様に、姿勢の変化によって症状の度合いが変わってくるケースは多々あります。
たとえば、身体を後ろに反ったときに違和感やシビレが強くなって、逆に身体を前に倒すと症状が緩和してくるようなこと。
今回紹介する女性は”手にシビレ“が、ここ2・3日前から感じ出したということです。
まず、”手足のシビレ“に関しましては、脳梗塞などの疾病からも発生することがありますので、そのあたりにはホント注意が必要です。
で、ご本人曰く原因として考えられるのは、寒くて身体が固まってしまったことぐらいしか思い当たる節はないそうです。
症状的には、基本いつもシビレているのですが、自転車に乗っているときにはシビレを強く感じるようです。
こちらの女性、クロスバイクを移動の際に多く使うみたいなんです。クロスバイクはママチャリなんかに比べると身体が前傾になるので正面を向くためには首を反る感じの姿勢になってきます。
ということは
首の伸展時にシビレが悪化
首の伸展というのは、先ほども言いましたように首を反る姿勢で普段の生活では上を向く姿勢が、これに当たります。
で、首の伸展時には頚椎の中で何が起こっているかといいますと!
椎間孔が狭くなり
神経が圧迫されやすい
下の図を見てください。
背骨の間の一か所一か所からは神経が必ず出てきています。その神経が出ているスキ間のことを椎間孔というのですが、この椎間孔は下を向くことでスキ間が広がり、上を向くことでスキ間が狭くなることになってきます。
ということは、スキ間が狭くなれば神経の圧迫されやすくなりシビレなどの症状が出やすくなってきます。
ただ通常の場合でしたら、上を向いたぐらいでは神経を圧迫することはないのですが、首まわりの筋肉が異常に緊張していたり、年齢なんかにより椎間孔が狭くなることで、このような症状は起こりやすくなってきます・・・。
整形外科でのレントゲンやCTの結果で「背骨と背骨の間が狭くなっているね」って言われたことのある人はこのような症状が起こりやすくなっていますので気を付けないといけません。