”腰の痛み”って立ってる時のが楽ですよね

腰に負担が掛かってくるのは意外に長時間の座っていること・・・。”腰の痛み“がある時って、案外立ってる方が楽じゃないですか?

腰が痛い

”腰痛“の人の多くが

”腰痛“に悩んでいる人の多くが口を揃えて言うのが「ヨコ向きで寝ている時が一番楽で、次は立っている時。正直、座っている時が一番つらい・・・。」

特に”ギックリ腰“の人なんかは一度座ったら、今度立つのが恐ろしい・・・。”慢性腰痛“で悩んでいる人は、長時間座っているのは辛い・・・。車での長時間の移動は最悪・・・。

なんて話は、よく耳にします。

ですが、これにはしっかりとした理由があるんです。

力の分散

これは上半身の重みを、どこで支えているかということになるのですが、これが立っている時と座っている時とでは、かなり違っていることが原因で腰への負担は変わってきています。

座っている時の負担

下の図は座っているときの骨盤の状態だと思ってください。この時の上半身からの重みは緑の丸の位置である腰仙関節付近に一番大きく掛かってきます。

座っている時の腰への負担

もちろんのこと骨盤まわりにある殿部の筋肉にも、上半身の重みで大きく負担は掛かるのですが、最も大きく負担の掛かるのは腰仙関節付近になってきます。

腰仙関節

ということは、座っている時は上半身の重みは、すべて腰に負担が掛かってくることになってきていますので、どうしても腰に違和感・痛みが出やすくなってきます。

また座っているときは、殿部の筋肉には常に圧がかかってきているため、筋肉も固まりやすく血行不良も起こりやすくなりストレスも大きくなってきているのも腰に悪い影響がありますます。

というように、座っている時というのは、この二つの要因があるため必然的に”腰痛“という症状は発生しやすくなっています。

腸腰筋にも負担が

”腸腰筋“といえば、もう何度も紹介しているように”腰痛“には大きく関係してくる筋肉の一つになってくるのです。で、この座っている姿勢というのが”腸腰筋“に大きくストレスをかけてきているので、また腰にはよろしくないんです・・・。

腸腰筋

座っている状態というのは、”腸腰筋“が緩んでいるというか縮んでいる形になっています。

”腸腰筋“自体のストレッチは身体を反る動きになってきますので、その反対な動きである身体を「くの字」にする状態。つまり座っている形は”腸腰筋“が縮んでいることになります。

で、長時間座っている状態が続くと”腸腰筋“が縮んだ形で固まってしまうことで、腰回りに痛みが発生してきます。

そうなってくると、経験のある方はいるかもしれませんが!!

座った状態、特にしゃがんでいる状態から立ち上がると身体が起こしにくく、腰が伸び切らずに腰に痛みが出る原因は、この”腸腰筋“が伸びきらないから出る症状になってきます。

身体を反って腰が痛い

なので、”腸腰筋“が原因で腰に痛みが出る場合は身体を反る時に痛みが出ることが多くなっています。

立位時の負担

次に、腰への負担が軽い状態である立位時になります。

緑の矢印で示したように、座の状態と同じように一度は腰仙関節付近で上半身の重みを受けるのですが、その後、両下肢に負担は分散されていきます。そのために腰に掛かってくる負担は座っている時よりも断然に軽くなってきます。

ということは、座っている時と比較すると”腰の痛み“は出にくいということになってきます!!

立っている時の腰への負担

ってな感じで、座っているときには腰仙関節・殿部に大きく負担が掛かかり、立位の時には、その負担を両下肢に分散させられるので腰への負担はかなり軽減されていき痛みや違和感が感じられにくいというわけです。

身体が疲れる疲れないという点においては座っている方が楽に感じますが、腰に関しては全く反対なことになってきています!

座り方で

座っている時に負担のかかってくる腰なんですが、座り方次第でも大きく変わってくますので気をつけないといけません。

イスに座る時

早速ですが、下の図で示した形がベストです!!

いい感じの座り方

骨盤が立った状態で背もたれに対して深く座っている。この形で座ることが腰には一番負担が少なくなってきます。

逆に腰への負担が大きくなる座り方は、こんな感じの座り方になってきます。

腰に負担のかかる座り方

上の図のような座り方は、”腰の痛み“に大きく関係してきます。

先ほどの腰への負担が少ない座り方と比べ、イスに浅く座る感じで骨盤が寝てしまっているような位置になってきます。

イメージとしては「ふんぞり返った」ような座り方で、腰のあたりにすき間が開くような座り方ですね。

こんな感じの座り方を長時間することは、腰回りの筋肉に大きなストレスを与えることになり、”腰の痛み“が発生する原因になってきますので注意が必要です。

また腰への負担が大きくなってるといえば、小柄な女性なんかに多いのですが、足ウラが床につかないで座っていることも腰には負担が掛かってきますので気を付けてください。

イスに座るときの注意

イスに深く骨盤を立てるように座るのがベストになるのですが、小柄な女性などは深く座れないうえに深く座ると足のウラが浮いてしまうなんてことを多く聞きます。

こんな感じに、うまく座れない場合もあると思いますので、そんなときの注意点になります。

クッションを使って座る

緑の丸のあたりにクッションなどを入れる!

深く座れば足が付かない。足を付けようとすると浅く座ることになるので、クッションなどを置いて腰を預けれるようなものを作るということです。

こうすれば、小柄な方でも理想に近い座り方ができます。これは、特に車のシートなんかにはオススメで長時間運転でも腰への疲れは軽減できると思いますので、是非やってみてください。

ちなみに、このようなことをしても足のウラが浮いてしまう方は、何か台などを置いて足のウラが着くようにするのもいいと思います。

また、足を組んで座るように左右の足の形が同じでない場合などは”骨盤のゆがみ“が発生しやすく、”腰の痛み“が出やすくなるので気を付けてください。

足を組んで座るのは...

どうしても、足を組んでしまうという人は足を組み替えることを頻繁にやってください。これをすることで”骨盤のゆがみ“を軽減させることもできますから!!

床での座り方

日本の生活も、だいぶイスのある形に変わってきましたが、正直まだまだ床・タタミに座ることは多いと思いますので、床に座るときの注意。

理想は正座、または体操座り。

床に座るときは体操座り

この二つの座り方の良いところは両足が同じ形になることです。これは先ほどの足を組むでも紹介したように、左右の足の形が違ってくることは”骨盤のゆがみ“が生じやすく、腰への負担が大きくなることで”腰の痛み“を発生させる原因になってきます。

となると、正座にしても体操座りにしても両足が同じ形なのでOKなんです。また、体操座りよりも正座は骨盤が起きた状態なので、より腰への負担は軽減されるということになります。

逆に良くない座り方は、あぐら・ヨコ座りになってきます。もうわかると思いますが、この座り方は左右の形が同じではないために”骨盤のゆがみ“が生じやすくなっています。

あぐらは腰に負担が...

ですが、腰の負担が軽いといわれている正座なのですが、ヒザには大きく負担が掛かってきますので、なかなか難しいところになります。

まとめ

正直なところ”腰の痛み“のすべてが、このメカニズムによって痛みが出ているわけではないのですが、このような感じで腰にかかる負担というのは変化してきます。

最近では、立ってパソコンを使うようなオフィスもあるそうです。立って仕事をした方が作業効率が上がるということもあるみたいなんです。たしかに、立ち食いそば屋さんなどは回転率がかなり良いですからね!!

ただ、座り方ひとつを取っても少し気を付けてみたり、工夫することで腰にかかってくる負担も変わってきますので注意してみてくださいね!!

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