前回紹介した影響力の大きい”前鋸筋“なのですが、どうやってケアをしていけばいいかと言いますと!
初っ端から、有無も言わせずいきますよ!まずはマッサージ。
上の図で示す緑のあたりをしっかりとマッサージする。ちょっと腕で隠れてしまってますけど、もうちょっと前の方というか脇のあたりまでやってほしいですね!
右の”前鋸筋“ならば、左手の指先なんかを使って肩甲骨の外側をそうような感じにして脇のあたりから上下にゴリゴリするようにやってみてください。
マッサージの基本は痛すぎない程度の力で行うのが良いですね!!
次は、ストレッチポールやタオルを筒状に丸めたものを使う感じになります。
右の”前鋸筋“の場合は、右手を挙げて右側を下にして横になる。
で、脇の下あたりにストレッチポールが来るようにして、身体を上下に動かすようにして脇の辺りを刺激するような感じです。
この時なんですが、手のひらを外の向けるようにして行ってもらうのが良いですね!
また、この運動は”前鋸筋“だけではなく”広背筋“に対しても効果が出てきます。
最後はストレッチ。
これは壁があるところなら簡単にできますので、仕事の休憩中なんかにも可能ですので是非!
ストレッチの仕方は、上の図のような感じになってきます。
親指を上に向ける感じで手のひらを壁につけ、胸開くような感じで腕を後ろにするように肩甲骨を内側に寄せていってください。
10秒ぐらい、その姿勢を維持。これを3セットほどでいいです。
このストレッチなんですが、胸まわりの”小胸筋・前鋸筋“と同じように肩甲骨の内側にある”肩甲下筋“にも効いてきますので、”まき肩“の改善にも効果が期待できます!
今回紹介した3つ、どれも言うほど面倒な感じではなく、割と簡単にできると思います。
”前鋸筋“が整って肩甲骨の可動域が広がってくれば、”首・肩・背中“への負担も軽減できますので、気になる方は是非やってみてください。
また、余談になりますが、様々な問題が原因となって”前鋸筋“の筋力が低下すると肩甲骨が浮き上がってきてしまう症状があります。その症状を”翼状肩甲骨“と呼ばれています。
<参照>https://www.joa.or.jp/
この症状、肩関節や腕の動きに制限がかかってくるようなら手術も必要になってきますから侮れません。
これとよく似た感じで”翼状肩甲骨“ではないですけど、子供に同じような症状が発生する場合があります。これは身体の成長過程で、まだ”前鋸筋“の筋力が整っていないために起きることがあります。
これは身体が出来上がり筋力も整ってこればいいだけのことですので、さほど心配ないみたいです。
まぁ〜”前鋸筋“ってあまり知られてない筋肉なんですが、非常に重要なんです。また、手も届く位置にありますし、ストレッチなんかも割と簡単で、セルフケアも容易にできます。
”首・肩・背中“に違和感を感じている人はやってみるのもありですよ!!